児童精神科医が教える 子どものこころQ&A70(電子版・PDF)
児童精神科医が教える 子どものこころQ&A70(電子版・PDF)
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『児童精神科医が教える 子どものこころQ&A70(電子版・PDF)』姜 昌勲
子どもと思春期の精神医学へのベストガイド! 子どものこころの問題と支援に関連するトピックスをQ&A形式でまとめ,医療・教育・福祉の専門家,ご家族等々ヒントが満載。
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ISBN9784904536384
目次
1 児童精神科外来について教えてください
2 児童精神科における採算性について
3 児童精神科で受ける相談にはどんなものがありますか
4 児童精神科における診療の流れについて教えてください
5 児童精神科における治療って何をするのでしょうか
6 医師の診察(精神療法)とカウンセリング(心理療法)の違い
7 精神科で用いる薬にはどんなものがありますか
8 向精神薬の種類について教えてください
9 睡眠薬について教えてください
10 睡眠障害のタイプと薬の使い分けは
11 認知行動療法について
12 精神科でみられる病気とはどのようなものがありますか。精神科で用いられる診断ツールとあわせて教えてください
13 DSMついて
14 ICD-10につい
15 脳の構造・働きについて教えてください
16 子どもの発達の問題について教えてください
17 夜尿症について教えてください
18 チック障害について教えてください
19 精神遅滞について教えてください
20 発達障害について教えてください
21 注意欠如多動性障害について教えて
22 注意欠如多動性障害の治療について
23 ペアレントトレーニングについて教えて
24 学習障害について教えてください
25 広汎性発達障害について教えてください
26 高機能自閉症とアスペルガー障害とは
27 構造化とは
28 AD/HDとアスペルガーの合併について
29 特別支援教育について教えてください
30 発達障害支援法について教えてください
31 発達障害の二次障害とはなんでしょうか。二次障害を予防する・治療するためにできることを教えてください
32 発達障害の告知について教えてください
33 心理検査とはどのようなものでしょうか。何を調べるもので,どんなことが分かるのでしょうか
34 子どものうつについて
35 統合失調症について
36 不安障害について
37 子どものPTSDについて
38 強迫性障害について
39 緘黙について
40 摂食障害について
41 パーソナリティ障害について
42 心身症と身体表現性障害について
43 防衛機制,心理的規制とは
44 不登校について
45 ひきこもりについて
46 思春期外来でみられる依存について
47 ゲーム依存への対応を教えてください
48 スクールカウンセラーの役割について
49 不良行為や家庭内暴力に対する対応は?
50 性の問題について
51 自殺・リストカットの問題について
52 愛着の問題について
53 少年事件について
54 児童精神科を訪れる保護者に対するアドバイス
55 子どもの問題に立ち向かう学校の先生に対するアドバイス
56 精神科医から同僚として臨床心理士へのアドバイス
57 若き精神科医へのアドバイス
58 具体的事例:二次障害をきたした思春期のAD/HD
59 具体的事例:不登校
60 具体的事例:睡眠障害
61 家族の対応:きょうだいに配慮すべきこと
62 家族の対応:父親の役割について
63 家族の対応:がんばりすぎな母親
64 家族の対応:同居する祖父母
65 児童精神科外来診療のTIPS
66 子どもにうける超簡単な手品を教えてください
67 子育ての問題:虐待について
68 保護者活動について
69 児童福祉領域で利用できるサービスについて
70 就労支援について
はじめに
かつて日本では「精神科は暗い・危険だ」「受診しにくい」「精神科医になるような医者は変わり者」など,精神医療に対して多くの偏見がありました。 しかし,うつ病や不安障害患者の増加,社会情勢の不安定化により,精神科受診の敷居はずいぶん低くなりました。気軽に受診できるメンタルクリニックも増加 しています。
その一方で,小児科医師不足や病院産科の廃止など医療崩壊が叫ばれるような科もあります。精神科医は増加していますが,依然として児童精神科医は少ない状 況で,児童精神科外来では数カ月から数年(!)の予約待ちも珍しくありません。児童精神科においても「医療崩壊」は顕著です。
平成20(2008)年から児童精神科は,ようやく正式に標榜科として認められることとなりました。先進諸国の中で児童精神科の標榜が認められていなかっ たことは恥ずべきことでありました。標榜科として認められたということは,「児童精神科医療崩壊」を食い止め,児童精神科医療の充実に向けてのスタートラ インに立ったと言えるでしょう。
しかし,児童精神科は採算が取れないと言われ,児童精神科の専門外来を設けている病院・診療所は全国的に非常に少ないのが現状です。診察は子どもと大 人,2人分の時間と労力を要します。それでも,診療報酬として請求できるのは子ども1人分です。子どもの診察を終えて良いクロージングができたとほっとし ていたのもつかの間,すぐに診察室がノックされて,保護者が必死の形相で「子どもはなんて言ってましたか?」と入ってこられます。そして保護者さんへの説 明が始まるのです。
ある先輩児童精神科医は,親子同席の診察で子どもの発言をさえぎってまくしたてる保護者の話を15分聞いたあと,「はい,タイムオーバーです。今日はお子 さんのお話を聞くことはできません。ここには誰の診察で来ているのですか? お母さんですか? お子さんですか? よく考えてください」と説明したら,お母さんも「そうですね……」と納得されて,次からはお子さんとの診察に時間をさけるようになったとのことです。
このように,なかなか効率のいい仕事とは言えませんが,では,児童精神科は大変なだけなのでしょうか? いえ,そこには大きなやりがいと可能性があります。僕が児童精神科医療にかかわるようになって最初に驚いたのは,次から次へと「良くなっていく子どもた ち」の姿です。そして,「子どもの発達する力」に大きな感動をおぼえました。大人になるとパーソナリティも確立されますが,子どもはパーソナリティも未熟 な分,変化する大きな可能性があるのです。その可能性を信じて応援し見守っていくことができる児童精神科医は,なんとやりがいのある仕事ではないかと感じ るようになったのです。
人間の仕事のやりがいは,次の3つで計ることができると思います。金銭的報酬,仕事の質量,人間関係の3つです。児童精神科医療は,金銭的報酬はその労力 に見合うほど恵まれているとは言いがたく,仕事量も多いですが,仕事の質としてこれほど充実した質はないのではないでしょうか? そして,多くの良き仲間に出会うことができます。
多くの研修医,若手精神科医,臨床心理士などが,児童精神科医療に携わってくれることを願っています。
臨床心理士の資格を取得したときに使用したテキスト(『臨床心理士・心理学試験対策標準テキスト』徳田英次著)に,知識を深めるためのプロセスについて書かれていたことが興味深かったので,引用します。
「勉強のはじめにやるのに良い本は,それから勉強する分野のできるだけよい地図になる本です。心理学の専門用語でいうと,有意味受容学習が重要で す。有意味受容学習では先行オーガナイザーが重視されます。学習は,以前からの知識に新たに学習された知識が捉えられ,記憶の場所を見つけて定着すること で成立します。そこで前もって持っている知識の網の目,適切な先行オーガナイザーが重要になるのです」
この本は,70のQ&Aからなります。どこから読んでいただいても結構です。1つの「児童精神科医療」全体の地図を知るためのガイドブックと考えてください。そして,自分が行ってみたい場所がみつかったら,また新たなガイドブック(専門書)を買って,旅してください。
専門家向けの本ですが,保護者さんが読まれても理解できるように分かりやすく書きました。専門用語も多いですが興味を持たれた方はぜひお読みください。
この本が,そんな方々への「先行オーガナイザー」としてささやかな道しるべとなれば,こんなにうれしいことはありません。児童精神科医療に携わる方が増えて,多くの悩んでいる親子,先生たちの助けとなってくれることを願って。
きょう こころのクリニック院長 姜 昌勲
(医学博士,臨床心理士)
著者略歴
姜 昌勲(きょう・まさのり)
医療法人きょう理事長,児童精神科医,医学博士,臨床心理士,精神保健指定医,日本医師会認定産業医,日本精神神経学会精神科専門医。奈良県立医科大学卒業後,安来第一病院,垂水病院をへて奈良県立医科大学精神医学講座助手(助教),病棟医長。
2005年,奈良市学園前にてきょうこころのクリニックを開院。2010年には,大和西大寺きょうこころのクリニックを開院。現在は学園前と西大寺の2院体制で診療にあたっている。
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